小僧寿し大リストラ、社員も直営店も4割減

社長就任後1年で誤算

直営中心の店舗体制も見直しを進める。決算会見の場で木村社長は「マクドナルドやモスバーガーなど大手ファストフードチェーンの直営店とFC店の比率は3対7。現在、小僧寿しでは6対3だがこれを数年で3対7にする」とブチ上げた。

直営店をFCオーナーや社員に売却し身軽に

静岡より西側の直営店については小僧寿しを経営するFCオーナーに売却し、直営店は関東だけに集中する。また社員独立支援制度を作り、希望退職に応じた社員に対しては、社員FCとして店舗の経営を任せる。こうした仕組みを通して、80店舗ほどを2013年12月期中に社員やFCへ売却する予定だ。

木村社長以外の経営陣についても入れ替えを図る方向だ。5人いた取締役のうち、すかいらーく出身の矢代秀己・会長と太田真哉・取締役は、もともと買収から1年間という約束で経営陣に残っていた。また、林正栄・取締役は健康上の理由で、平岡晋一・取締役は出身会社の事情で、昨年12月に辞任済み。後任は社内のプロパーから選任し、次の株主総会で役員を決めることになりそうだ。

合理化を進める一方で、持ち帰り寿司事業のテコ入れを図る。札幌海鮮丸の売却により入手した資金4.5億円を出店や改装などに充てる。既存の「小僧寿し」直営店20店程度を「鉢巻太助」(写真)に改装するという計画もある。小僧寿しでは冷凍した魚だけを使っていたが、鉢巻太助ではチルドした魚を中心にすることで品質が向上、客単価を1100円から1400円に引き上げる狙いだ。

今2013年12月期の業績見通しについては、会社側は売上高170億円(前期比15.8%減)、営業損益は2.6億円の黒字を見込むとしている。既存店の売上高は引き続き前年を下回るとの前提だ。

店舗に関しては直営店の新規出店13店に加え、前期買収した「茶月」61店が通期化する。退店に関しては直営店を50店近く閉店するほか、「札幌海鮮丸」の売却により71店舗が減少、さらに直営店をFCや社員に売却することで約80店の減少を見込む。合わせて、直営店は2012年12月期末の448店から13年12月期末には260店舗へと、4割以上減少する見通しだ。

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