焦点はすでに次期日銀総裁・副総裁人事へ

「政府とズレはない」日銀白川総裁が強調

「(政府の考えと)ズレがあるとは考えていない」。14日の定例会見で、デフレ脱却に向けた取り組みを問われた日本銀行の白川方明総裁はこう述べた。

政府と日銀の具体的連携はこれから

ズレがあるのではと見られたのは、7日の予算委員会で安倍晋三首相が「デフレは貨幣現象だから、金融政策で変えていける」と述べたためだ。これだと政府は一方的に緩和圧力を日銀に強めかねない。白川総裁は昨年11月の講演で、「マネーを増やせば物価が上がるという貨幣数量説は一見わかりやすいが、近年の日本や米国のようにゼロ金利が続く経済では、現実を説明できない」とし、金融緩和を活用する成長力が重要だと話していた。この部分だけとれば、確かに政府、日銀の見解は一致しない。

すでに辞任を表明した白川総裁。14日は政府・日銀の連携を強調した

白川総裁は14日の会見で、「政府・日銀の考え方は、共同声明(1月22日発表した政策連携の強化)にある通り」とし、「それぞれが果たすべき役割をしっかりと認識し、強力に展開していく」と説明。「貨幣現象」に対する見解は述べず、両方の取り組みの重要性を改めて強調した。ただ、安倍首相は12日の予算委員会で、「単に2%という物価安定の目標を達成すればいいわけではなく、同時に経済を成長させる必要がある」とも説明している。政府、日銀による政策連携の具体化はまだまだこれからだ。

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