トルコ大統領機は、ギリギリ撃墜を免れた

クーデターはなぜ失敗したか

 7月17日、トルコのエルドアン大統領(写真)を転覆させようとする企ての真っただ中、反政府側の戦闘機F16のパイロット2人が、大統領機に照準を定めていた。イスタンブールの空港で16日撮影(2016年 ロイター/Huseyin Aldemir)

[アンカラ/イスタンブール 17日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領を転覆させようとする企ての真っただ中、反政府側の戦闘機F16のパイロット2人が、大統領機に照準を定めていた。だが大統領機は飛行を続け、最大都市イスタンブールに到着した。

トルコ軍の一部が15日夜にクーデターを起こした後、沿岸部のリゾート地マルマリス近くで休暇を過ごしていたエルドアン大統領は急きょ、イスタンブールに戻ろうとした。

なぜか撃墜されなかった

「少なくともF16機2機が、大統領機がイスタンブールに向かう途中、繰り返し邪魔してきた。大統領機と同機を保護する別のF16機2機をロックオンした」と、今回のクーデターに詳しい元軍将校はロイターに語った。

「なぜ発射しなかったのかが不思議だ」とこの元将校は述べた。

2003年以降、トルコを支配するエルドアン大統領へのクーデターがもし成功していれば、同国を紛争へと陥れ、中東における新たな大きな転換点となっただろう。

あるトルコ政府高官はロイターに対し、エルドアン大統領のビジネスジェット機がマルマリスの空港を出発した後、反政府側のF16機2機から妨害を受けたが、無事にイスタンブールに到着できたと述べた。

次ページ大統領は「すんでのところで死を免れた」
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 最新の週刊東洋経済
  • 30歳とお金のリアル
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
不動産バブル崩壊前夜<br>あなたの街は大丈夫?

日増しに強まる「不動産価格は高すぎる」の声。融資姿勢の厳格化など、バブルは崩壊前夜の様相を呈している。投資市場と居住用実需の現場に迫るほか、首都圏主要駅別に2025年の地価を予測、下落率を一覧にした。