夫激怒!子なしで主婦希望は「甘え」なのか 22時帰宅後にすべての家事、「まるで家政婦」
河原崎弁護士はこのように述べる。「婚姻生活が破綻している」といえるのはどんな場合なのか。
「夫の相談者との生活の中で、夫の態度が独善的であっても、夫婦の努力により、改善の余地があると見なされれば、婚姻生活は回復できると判断されます。
夫婦の性格の不一致と愛情の喪失によって、婚姻生活が深刻かつ治癒しがたい程度に破綻し、同居生活の回復が困難とされる客観的事実がないと、『婚姻を継続し難い重大な事由』があったとは認められません。
たとえば、夫の独善的な性格が原因で、妻が追い詰められ病気になり、夫婦の関係が元に戻ることは不可能だといった状態です」
同居している場合、破綻とみなされないことが多い
今回のケースでは、まだ同居はしているようだが、そうした事情は裁判で考慮されるのか。
「同居している場合、破綻とみなされないことが多いです。食事、掃除、洗濯も別で、生活領域がすべて別の状態(家庭内別居)が、ある程度続き、回復できないとみなされないと、破綻ではありません。
相談者が、どうしても離婚したいのであれば、今後の自分の生活のため、正社員のまま、家庭内別居、あるいは、本当の別居に踏み切るといいでしょう。
別居して、夫の態度がいい方へ変化する場合もあるし、ある程度の別居期間を経れば、婚姻の破綻を認められる可能性も出て来ます」
河原崎弁護士はこのように述べていた。
弁護士ドットコムの関連記事
ビジネスホテルの「1人部屋」を「ラブホ」代わりに――カップルが使うのは違法?
ツイッターで知り合った16歳少女を家に泊めて逮捕・・・「善意」でも犯罪なの?
痴漢に間違われたら「逃走」が最善? 弁護士「危険なので、落ち着いて立ち去って」
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら