LINEは事業計画をほとんどつくらない ユーザー1億人突破!キーパーソンが語る裏側【最終回】

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――理想の会社像は。

アジアを代表する会社は今まで無かった。アジアを代表し、アジア発のグローバル企業になれるかなという期待があります。これからはアジアが世界の中心で、日本と韓国を押さえるとアジアでナンバー1になれる。

――NHNグループとしてナンバーワン?それともNHN Japanがナンバーワンという意味でしょうか?

そこはちょっと難しいですね(笑)。韓国とは兄弟みたいな関係ですけど、お互いに戦略をすり合わせているかというとそうでもなくて、そんなに話し合っていないというか、いい加減というか。「LINEでこういうビジネスやりたいので協力してくれ」とか、リソースが足りないときに借りることはあります。韓国の本社もユニークなところがある。説明が難しいのですが。

余計なことは考えない

――株式上場は頭にありますか。

余計なことを考えずに、いいサービスを早く出すことに集中しています。余計なことを考えると余計な人が来たり余計なことがあったりするので。

――日本では、変化に対応しようとしても、なかなかできない会社が多いですね。

経営者が神みたいな存在になるとよくないと思っています。変化がない時代はそれでいい。神を信じてコツコツやればいい。でも今は変化が早いので、神が言ったことも否定しなきゃいけない。でも怖くて否定できないから、みな黙々とやり続ける。

会社で僕を神だと思っている人は誰もいません。ただその分、変化に強い。何かパッと曲がったときに、パッと曲がる人が絶対にいる。その人に任せればいいんです。

いろいろなサービスをしているので、1個のサービスで会社のイメージが出来あがってしまうと、他のサービスがやりにくいってところがあります。複数ブランドを持っているところは、若干そういうところが、あるんじゃないですかね。

(撮影:梅谷 秀司)

二階堂 遼馬 東洋経済 記者

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にかいどう りょうま / Ryoma Nikaido

解説部記者。米国を中心にマクロの政治・経済をカバー。2008年東洋経済新報社入社。化学、外食、ネット業界担当記者と週刊東洋経済編集部を経て現職。週刊東洋経済編集部では産業特集を中心に担当。

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