新型「ベンツAクラス」に乗ってみた 輸入高級車ブランドがコンパクトを攻めるワケ
「小型車というセグメントに一石を投じたい――」。メルセデス日本の上野金太郎社長が、1月17日に東京都内で開いた新型Aクラス発表会見で力強く述べた言葉の裏には、勝算も感じられる。Aクラスの投入で、従来にない顧客層を開拓できる手筈が整う。
成熟経済で消費者のニーズが多様化する日本では、もはや「車格」という概念が崩れていると言ってもいい。日本車メーカーもトヨタがレクサスを展開。他社でも高級車ブランドの導入を検討する動きがあるなど、課題は認識しているはずだ。ただ、レクサスは販売が伸び悩み気味だ。
やはり、そこには長年培った「ブランド」という壁が立ちはだかっている。とはいえ、ニッチでも広がりを見せつつあるプレミアムコンパクトに手を打てなければ、日本車にとってただでさえ分の悪い高級車セグメントは、いつまでも欧州勢に追いつけない。
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