ドル円は95円方向も、当面の上値は90円75銭 ディーラー歴20年の達人が読む為替

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第3に、一部市場関係者が期待していた日銀の超過準備に対する付利金利(現行0.1%)の引き下げ、撤廃が見送られたこともある。付利金利に関しては撤廃した場合に短期金融市場の機能低下や金融機関の収益悪化など副作用も考えられるため、実行にはハードルが残る。だが、現行の0.1%を0.05%に引き下げるなどの可能性はまだ残されているだろう。

結局は、解散総選挙、アベノミクスへの期待感から円安、株高となり、日銀政策決定会合での緩和期待でつみあがったポジションの調整がイベント終了ともに解消されているというところだろう。

株高、円安の流れ継続だが、目先はレンジ相場も

それでは今後マーケットはどのように動いていくのだろうか?結論から言うと、株高、円安の流れは継続するとみている。目先、この調整が先週の政府要人の発言の時のように2~3日で終了するのか、1週間以上続くのかは今のところ分からない。

しかし、ドル円の88円台にはすでに海外勢からの買いもあり、86~87円の前回の安値付近(1月16日の安値86円70銭付近)が短期的にはサポートレベルになろう。

ひとつ注目しておきたいのは、現在市場で噂されている86円75銭~90円75銭のDNT(ダブルノータッチ)オプションの需給だ。

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