ドル円は95円方向も、当面の上値は90円75銭 ディーラー歴20年の達人が読む為替
DNTオプションとは、それぞれのレートを期間内に取引されなければ支払ったオプション料の数倍のリターンが支払われる仕組みで、海外中央銀行やヘッジファンドなどが好んで使う仕組み。このオプションのレート86円75銭の手前では買い需要があり、90円75銭では売り需要が出てくるために、このような仕組みのオプションの手前では、レンジ相場になる可能性が高い。
ということはこのオプションの期限が噂される来月中旬ぐらいまではこの86円75銭~90円75銭のレンジをブレークできない可能性もある。
また92~93円付近でも、すでにファンド勢がオプションを仕込んでいるために、90円75銭をブレークして上昇する局面でも、時間をかけてオプション等の利食いをこなしながらゆっくりとした上昇が予想される。短期的にはこのようなオプションの需給などが為替市場に影響を与えることが多い。
今回の日銀政策決定会合は終了したが、3月には副総裁が任期を迎え、4月8日には白川方明日銀総裁が任期を迎える。今後の人事次第だが、緩和に積極的な総裁に変わる可能性もあり、日銀総裁人事への期待感も円安、株高を後押しする可能性が高い。
引き続きドル円は95円方向へ、ユーロ円は125円方向への上昇を予想している。
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