LINEフォン、打診はあるが今はできない ユーザー1億人突破!キーパーソンが語る裏側【第2回】

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マネタイズは急いでいない

――マネタイズ(収益化)についてはどう考えてますか?

マネタイゼーションを先行して考える企業は多いですが。われわれはマネタイゼーションよりも、世界プラットフォームになることを優先しています。世界の人たちに多く使ってもらう。厳密に言うとそこができなければ、あとからどんなマネタイズモデルを乗っけても走らない。さらに人数だけじゃなくて、ちゃんとアクティブに使われなければなりません。

安心・安全に使ってもらえなければ、ユーザーも増えないし、アクティブにならない。順序が逆だと成立しない。今までインターネットはオープンな場で、いろんなことをやるから拡散するよね、と例えば広告モデルとかやってきましたが。別にそうじゃないモデルもあってもいいと思っているんですね。

LINEでは、われわれがコントロールして審査をする公式アカウントがあります。われわれが審査をするからこそユーザーは受け取ってくれて、そしてパフォーマンスが高くなる。だからこそお金を払って、このアカウントを企業の皆さんに買っていただける。

これがオープンになって、「ご自由に作っていいですよ」となったら、場としては荒れてしまうし、パフォーマンスも出ない。

――iモードを作ったNTTドコモの発想にちょっと似ていますね。

非常に似ていると思います。参考にもしています。あのエコシステムは非常に素晴らしかった。(iモードの生みの親である)夏野剛さん(関連記事はこちら)ともよくお話するんですが、やっぱりiモードは、プラットフォーマーとCP(コンテンツプロバイダー)、ユーザー、すべての関係がよかったんじゃないかと思いますね。

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