LINE1億人突破、次はフェイスブック超え 2013年は北米、ヨーロッパにも注力
同じくカウントダウンイベントに参加した、LINEを統括する舛田淳執行役員は感慨深げにこう語った。「1億人の目標は何か根拠があったわけではないが、LINEという事業は1億に行かなければいけないと思っていた」。
無料通話・無料メールアプリは新規参入が相次いでいる。舛田執行役員には、カカオトーク(ヤフー、カカオジャパンが運営)やコム(comm、ディー・エヌ・エーが運営)など競合サービスが乱立する中でも、LINEは必ずユーザー1億人を獲得するという強い自信があったようだ。
節目を迎えたNHN Japanだが、浮かれてはいない。森川社長はイベントに集まった社員に向け、「1億人は単なる通過点。世界挑戦への切符を手に入れた状況」と訴えた。実際、将来的にユーザー10億人超のフェイスブックを超えることを目指すNHN Japanにとって、世界での開拓余地はまだ大きい。
12年7月の会見で発表した「中国と米国進出」はまだ実現しておらず、基盤となる日本、東南アジアなど以外の地域でのユーザー獲得が課題だ。森川社長は「今年は北米、ヨーロッパにもかなり攻撃的にチャレンジしていく」と宣言。次のユーザー数の目標は明らかにしなかったが、世界制覇への意欲を見せた。
外部企業との連携が不可欠
グローバル展開と同時にLINEが抱えるもう一つの課題がマネタイズ(収益化)だ。NHN Japanはマネタイズの本格化に向け、12年7月からプラットフォーム戦略を進めている。「LINEチャンネル」という機能を軸に据え、そこにアクセスするとゲーム、占い、クーポンなど様々なサービスが利用できる仕組みを用意している。
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