Netflixトップが語る「上陸2年目の課題」 スマホでの視聴促進でユーザー層を広げる
――会員を獲得する上で、テレビのリモコンにつけた「ネットフリックスボタン」は、どのような役割を果たしたのか。
ネットフリックスボタンがついていることは、スマートテレビの販売を手助けしていると思う。このボタンはインターネットテレビの象徴だ。メーカーがスマートテレビをもっと売るためにつけているところもある。
――日本ではテレビの地上波放送を無料で見られる状態がずっと続いてきた。ユーザーにおカネを払わせるのは難しいのでは?
課金を受け入れてもらうためのカギは、一つはコンテンツを充実させることだろう。二つめはどれだけ簡単に使えるかということ。この二つで十分だと思っている。たとえば、オーストラリアも同様にテレビを無料で見られる国だが、ネットフリックスは支持されている。視聴中に広告が入らない、という点もポイントになる。
フジテレビとの提携はまだ話せない
――ネットフリックスは「テレビ局の敵」ではないのか?
「テラスハウス」などではフジテレビと連携しているし、NHKからもコンテンツの提供を受けている。ユーザーの時間の取り合いという意味では、敵になるかもしれないが、協力もする関係だ。日本のテレビのコンテンツはよく見られているし、ユーザーも楽しんでいる。
今後は、さまざまなサービスによって、動画サービスというカテゴリー自体が成長していく、と考えている。従来のテレビ放送も、チャンネルがNHKだけだったら、これだけ多くの人に利用されることはなかっただろう。ほかのテレビ局が現れたことで、より多くの人がテレビに時間を費やすようになっている。
――フジテレビと今後はどのような提携をしていくのか。
まだ話せることはないが、今後はよりオリジナルの作品を提供していきたい。
――テレビはリアルタイムの視聴が減少傾向にある。今後のテレビはどう変わっていくのか。
NHKがアプリを開発し、ネットで視聴できるようにしているように、ほかもそうしていくだろう。米国ではCBS、英国でもBBCが、同様にアプリを公開している。
(撮影:尾形文繁)
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