485系特急の「ラストラン」報道は間違いだ

"国鉄の象徴"は現役で定期運行している!

最後の485系の定期運用となった、新潟~糸魚川間の快速列車。オリジナルスタイルから大幅にリニューアルされ、姿を変えた編成が用いられている

今回引退した国鉄色の485系は、JR東日本仙台支社へ団体・臨時列車用として配置されていたもの。これに対し、同じJR東日本の新潟支社に配置されている485系は、特別料金不要の快速としてではあるが、新潟~糸魚川間を毎日走っている。

2016年6月現在のダイヤで、この列車は下りが糸魚川7時58分発・新潟10時33分着、上りが新潟17時58分発・糸魚川20時39分となっている。時間帯からして、新潟県の上越地方から県庁所在地へのビジネス客や通勤客が、利用客の中心であると考えられる。

実際に上り列車に私が乗った時も、新潟市から地元へ帰るスーツ姿の客が多く、各停車駅で降りていった。特急ではないため、下校の高校生の利用もあった。

元特急の快速列車

梶屋敷~糸魚川間の「デッドセクション」を通過する際、電源切り換えのため、車内灯が一時減光される。これが味わえる列車はほぼなくなった

この列車は信越本線から、北陸新幹線金沢開業で第三セクター鉄道「えちごトキめき鉄道」となった直江津~糸魚川間へ乗り入れる。新幹線と引き換えに廃止となった新潟~直江津~金沢間の特急「北越」の、代替となる列車でもある。

この快速。県内に2本の新幹線が通っていながら、東京中心の路線であり、県内同士、特に糸魚川方面からの移動が特急廃止によって不便になるのを、できるだけ防ごうという設定理由が透けて見える。そのため、「北越」にも使われていた485系が、リクライニングシートの車内設備もそのままに、スライドして充当されているのだ。

さらに、新潟から糸魚川の一つ手前の駅の梶屋敷までは直流1500V電化区間であるが、梶屋敷~糸魚川間に直流と交流の接続地点(デッドセクション)があり、糸魚川までのわずかな区間が交流2万V・60Hz電化となっている。

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