舛添都知事が一転して辞職を決断した事情

いつ誰と何の取引をしたのか

6月15日午前、舛添要一氏は辞職願を提出した(写真:つのだよしお/アフロ )

たった一夜で、一体何が起こったのだろうか。その前日まで頑なに辞職を拒み、川井重勇東京都議会議長の勧告すら聞き入れようとしなかった舛添要一前東京都知事が6月15日午前になって、いきなり辞意を表明した。

この日は平成28年第2回東京都議会定例会の最終日。午後1時から開催される本会議に知事の不信任決議案が出され、全会一致で可決されるはずだった。13日の総務委員会集中審議や14日の議運の理事会で、時には解散をちらつかせ、あるいは涙を浮かべてまで延命を懇願した舛添氏の心境を変えたのは何なのだろうか。

打ち首ではなく切腹なのか

舛添氏は15日午前9時23分に登庁し、そのまま知事室に入った。都庁の入口で記者から「不信任案が可決される見込みだが、どう対応するのか」と声をかけられたが、口を真一文字に結び、一瞥すらしなかった。

その知事が辞意を固めたとの一報が入ったのが、午前9時42分だった。メディアは舛添氏が直接辞表を持参すると思い、議長室前で待機したが、本人が姿を現すことはなかった。

辞表は15日付けで、代理人を通じて午前10時にはすでに川井議長に提出されていたのだ。

「打ち首より名誉ある切腹の方がいい」。自民党の野村有信都議が舛添氏の心況を慮り、メディアに向かってこう述べたが、果たしてそうなのか。

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