仕事のできない人は「暗記」のコツを知らない たった3つのステップで効率は格段に上がる

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この文章を、「日章丸事件は、出光興産がイランの石油を購入した出来事」と覚えるより、ストーリーの流れに沿って覚えるほうが、頭に入りやすく、忘れにくい記憶になります。

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視覚化して覚えることで記憶が強化される

そこで、チャートの出番。ストーリーの「キーとなる単語」を抜き出し、その単語を「⇒」などの記号で結びつけてチャート図にして覚えます。

「1951年イランが石油国有化」→「英・イランの対立激化(アーバーダーン危機)」→「出光佐三が日章丸をイランに派遣」

図の形から覚え、思い出すときも、図の形を上から順に思い出すことで文章の流れを壊すことなく思い出すことができてしまいます。私がこの覚え方をよく使うのは、セミナーや勉強会に参加したときです。断片的な知識ではなく、情報をかたまりとして覚えたいときに、勉強会の復習として「チャート化」をして覚えます。視覚化して覚えることで記憶が強化されて、忘れない記憶になるためです。

人に伝える際にも応用できる

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もちろん、勉強した内容を、人に伝える際にも応用ができます。チャート図の先頭に置いたキーとなる単語から順番に思い出していけば、そのまま説明になります。本に書いてあった内容やセミナーや勉強会で聞いた話を、まるごとアウトプットできるようになるのです。

繰り返しになりますが、結果を出すための暗記のコツは、「使える知識として覚えること」です。情報があふれる現代だからこそ、情報を整理し、効率的に覚えることが大切なのです。3つのステップを意識するだけで暗記の効率は格段に上がります。

碓井 孝介 公認会計士・税理士・司法書士

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うすい こうすけ / Kosuke Usui

1984年北海道札幌市生まれ。関西学院大学法学部卒業。札幌市の自身が経営する事務所にて会計税務実務・司法書士実務に携わる。著書に『改正相続法入門(日本加除出版)』、『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』(講談社)などがある。

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