ネット犯罪の被害者は1日150万人 FBI捜査官が明かすサイバー犯罪のいま(下)
米国務省のトーマス・デュークス氏はおカネのからまない犯罪の難しさも指摘する。
「サイバー犯罪というのは、本来おカネがからむもの。捜査においては、おカネの流れをたどっていく。ただ、カネ目当てじゃない迷惑メールなどの攻撃は、たしかに難しい。ただ、難しいとはいいつつも、そういった犯罪を解決する経験はある。ユニボマーを突き止める洞察もあるので、それを応用することになる。我々には犯罪者から市民を守るという使命がある」
ネット犯罪の被害総額は年間1100億ドル
世界のネット犯罪規模は、年間5億5600万人、1日に150万人以上の被害者を生み出すまでに拡大している。被害の総額は年間1100億ドルに達している。その内訳は、詐欺で41%、盗難・損失18%、そして修復の費用が26%。「ノートンネット犯罪リポート2012」は伝える。
捜査当局の国際協力により、国境を越えた犯罪者の摘発は前進するはずだ。また、進化する情報セキュリティソフトの装備、更新でも、かなりの部分の安全は確保できるといえる。ただ、高度なミニコンピュータであるスマホの携帯は、サイバー犯罪をかつてなく身近なものにしている。ユーザー側も意識を変えることが求められているようだ。
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