ホンダ「クラリティ」の燃費は一体どれくらいか 最新鋭のガソリン車やHVと乗り比べてみた

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ホンダ・クラリティ・フューエルセルは水素で電気モーターを駆動する
クルマと社会の交差点にある「クルマ文化」にストップかゴーの判定を下す好評連載。今回のテーマは、クラリティ・フューエルセルからダイハツのリッターカーまで、最近乗った日本車に感心したこと。

燃費はどれくらい?

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

このところ“燃費”が問題になっている。2016年4月に、三菱自動車が軽自動車の燃費を実際よりよく見せようと、データねつ造を行っていたことが明らかになったのは記憶に新しい。高級輸入車のショールームでも、2000万円ぐらいする車両を前にしての最初の質問は「燃費どのぐらい?」だというジョークのような話もある。燃費は僕たちにとって大いなる関心事なのだなという思いを改めて強くした次第だ。

ホンダが、水素を燃料に電気モーターを駆動して走る燃料電池(フューエルセル)車、ホンダ・クラリティ・フューエルセルを先頃発売した。3分ぐらいで満タン(充填)して航続距離は750キロだと発表されている。燃費をガソリン車に置き換えてみようとしたが、「クラリティはガソリン車とは異なるため、 弊社としては、これに相当する表記はプレスキットにあるとおりの「一充填走行距離約750km」が統一しており、これ以外の公開はしておりません」(ホンダ広報担当者)とのことだった。

ホンダ・クラリティ・フューエルセル用の新開発プラットフォームに搭載される2つの水素タンク

価格で考えると、クラリティ・フューエルセルの2つある水素タンクの合計容量は141リッター。これをいっぱいにするには5キログラムの水素が必要となる。現在の水素の価格は約1000円なので、750キロ走るのに燃料費は5000円。レギュラーガソリンが1リッター100円としてリッター15キロのクルマと同じだ。クラリティ・フューエルセルは、しかもエアコンを使用したりすると500キロ程度に落ちるというので、そうなると分が悪くなる。

次ページとはいえ、よく出来たクルマだ
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