日産「セレナ」がステップワゴンに勝つ理由

「ママ」が認める発売6年目の箱型ミニバン

同クラスでいち早く自動ブレーキを採用したセレナは次期型で自動運転装置を採用する

根強い人気を誇る5ナンバーサイズの箱型ミニバン

ミニバンブームが一段落した今でも、根強い人気を誇るのが5ナンバーサイズの箱型ミニバンだ。トヨタ自動車「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」の3兄弟、日産自動車「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」が激戦区でしのぎを削っている。

日本の自動車業界では全長4.7m、全幅1.7mに収まる普通乗用車を5ナンバーサイズと呼ぶ。5ナンバーとはたとえば「品川501~」「神戸530~」など、ナンバープレートの登録地域に続く番号。正確にはガソリンエンジンの場合で排気量2000ccを超えると、5ナンバーサイズであっても3ナンバー(「品川301~」「神戸330~」など)で登録されるものの、狭い日本の道路になじみやすい車体サイズとして、ユーザーにも認知されている。

5ナンバー箱型ミニバンは運転のしやすさを確保しながらも、床が低く四角を基調としたデザインによって、最大おとな8人が比較的ゆったり乗れる。さらには扱いやすく車両価格、税金、保険料が高くなりすぎない大きさのエンジンを搭載して、高速道路の走行にも余裕を持たせている。多人数乗車に重きを置く日本人ユーザーのニーズにはまっている。

このうち今夏にフルモデルチェンジ(全面改良)が迫っているのが日産セレナだ。販売現場からは「8月になりそうだ」という声が聞こえてくる。現行型の登場は2010年11月。トヨタの3兄弟が2014年、ホンダのステップワゴンが2015年4月にそれぞれデビューしているのと比べると、発売6年目で目新しさに欠ける印象を持つかもしれない。ところが現行セレナはモデル末期にもかかわらず、奮闘している。

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