進学校教師が選ぶ「生徒に人気の大学」100 明大が早大を抑え2年ぶり2度目の首位に!

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結果、明治大では女子学生が増加している。志願者が大きく増えている大学は、女子学生の増加が支えている面もある。早稲田大や法政大(10位)などでも状況は同じだ。

背景には女子の志望学部が多様化してきていることもある。女子受験生は、かつては文学部、外国語学部、家政系学部の志望者が多かった。そうした学部に加え、近年では法学部、経済学部、経営学部など社会科学系の学部でも志願者が増えている。理系でも「リケジョ(理科系女子の略)」と呼ばれ、医学部、農学部、理工系学部などで女子学生が増えている。そうしたことから、総合有力私大を女子学生が多く志望するようになり、人気が上昇する結果に繋がっている。

さらに、明治大は学部改革も積極的に行った。少子化で学生確保が厳しくなる前に夜間部と短大の募集を停止。2004年に情報コミュニケーション学部、2008年に国際日本学部を設置した。2013年には中野キャンパスを完成させ、そこに新設の総合数理学部と国際日本学部を置いた。こうした新学部設置に対し、受験生や保護者、高校の進路指導教諭などは、時代に合わせた改革を進めていると、高く評価している。

入試でも、2006年に全学部でセンター試験利用入試を実施、2007年には全学部統一試験も導入した。さらに、地方にも試験会場を置くなど、入試を受けやすくする改革は、受験生を大事にしているというイメージアップにもつながった。就職に強いことも人気の理由だが、さまざまな改革が奏功した結果、ランキングトップになったといえるだろう。

私大がトップ5を独占、国立のトップは京大

3位は慶應義塾大、4位は立教大、5位は青山学院大と続き、東京の大手私立大がトップ5を独占した。特に2位の早稲田大と3位の慶應義塾大との差が大きくなっている。慶應義塾大は高校の進路指導教諭に評価が高い。しかし、生徒は大学そのものの評価だけでなく、自分が受けて合格できるのかどうか、というのも大きな判断材料になる。そうなると、やはり入試科目に国語がなく、小論文を課す文系学部が多い慶應義塾大の人気には限界があるようだ。逆にトップ5の他の4大学は、オーソドックスな3教科型入試を実施している。それが人気の要因と見てよさそうだ。

国立大ではトップは6位の京都大で、以下7位の東京大、9位の東北大、11位の神戸大、12位の大阪大、13位の名古屋大の順だった。京都大が東京大を上回っているが、京都大は入試で学部・学科まで決めて受験する。一方、東京大は文科Ⅰ類、Ⅱ類など、3年進級時に進学選択で学部が決まる。最初から大学で学びたいことが決まっている受験生は、京都大を選ぶ人も多いと見られる。その上、山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したことも大きい。京都大人気は全国的で、首都圏をはじめ近畿圏外からの合格者が増えている。女子の人気も高く、今年、東日本トップの合格者を輩出したのは、東京の女子中高一貫校の女子学院だった。

「生徒が志望校を選ぶ時に、何を重視しているか」(複数回答)も進路指導教諭に聞いている。それによると、トップが「偏差値」で83.8%、次に「大学の知名度」「入試科目」「学部・学科・研究内容」と続く。これらはいずれも6割を超える。生徒にとっては大学で何を学ぶかは大切だが、偏差値がトップに来ているように、合格できるかどうかが重要だということが読み取れる。進路指導教諭が判断する「生徒に人気の大学」には、「何とか合格できるのではないか」という期待感も込められているのかもしれない。

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