グーグル「声で家中を操作」の巨大すぎる野望

部屋全体が音声認識デバイスになる!

グーグル・ホームは、人工知能を使ったシステム「グーグル・アシスタント」に対応する。グーグル・アシスタントは対話型で利用することができ、前の質問や位置情報などの文脈を踏まえたうえでの返答を行う。

たとえば、屋外に置かれたオブジェの前で、「誰の作品か?」と尋ねれば、答えが得られる。わざわざ場所や特徴まで伝える必要はない。また、イタリアンレストランを探しているときには、候補から選んで時間を告げれば、そのまま予約まで取ってくれる。

グーグルは、この「最高の自然言語アシスタント」を、家の中やクルマ、あるいは人々のコミュニケーションに持ち込もうとしている。グーグル・ホームは、その戦略の「家の中」を担当する存在だ。リビングや各自の部屋にいて、普段は音楽再生やアラームといった、家の中の機能を音声を使って実現する仕組みを提供する。しかしひとたび「オーケー、グーグル」と呼ばれれば、グーグル・アシスタントがその人が知りたいことに答えてくれるようになる。

グーグル・ホームは、グーグル・アシスタントを利用するだけではない。たとえばテレビにつながっているChromecastの映像を出すよう指示をしたり、電気や空調など、家の中でつながっているモノまでも、声で操作できる。

グーグルは、学習するサーモスタットを開発し始めたネストを傘下に収めており、そのネストはネットワークにつながり防犯ウェブカムとして利用できるドロップカムを買収した。これらの製品をグーグル・ホームで連携させることによって、「スマートホーム」が実現できるだろう。

部屋全体がスマートホームのコントローラーに

これまでの音声認識は、デバイスを操作して、音声コマンドを入力する状態にしてから話しかけた。しかし、グーグル・ホームは部屋の中にあって、いつでも指示を聞いてくれる状態で待ち受けている。部屋全体が、音声認識デバイスになったような感覚を受けるはずだ。

グーグルはスマートWi-Fiルーター「OnHub」をすでにリリースしている。この製品はアプリから設定などを行うが、Gmailアカウントと紐付いており、デバイス同士の連携などもGmailアカウントで簡単に済ませられる。グーグル・ホームもGmailアカウントとの連携が可能になることが予測され、しかもGmailを「家族」というグルーピングで束ねる使い方も、新たに考えられるかも知れない。

なお、アップルには、購入したコンテンツや位置情報、カレンダー、写真の共有が行える「ファミリー共有」アカウントがすでにある。

気になるのは、グーグル・ホームがどれだけ実用的になるのか、どれだけ受け入れられるか、という点だろう。

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