日経平均はサプライズ演出でどこまで戻るか

消費増税先送り、財政出動は「ほぼ確定的」

「新たな財政出動?大人のコメントはするけど、無理なものは無理よ」「せっかく来たのに・・」。日独首脳会談は、こんなやりとりだったのだろうか(5月4日、写真:picture alliance/アフロ)

「安倍首相、消費増税先送り、地震・景気に配慮」。5月14日付けの日本経済新聞の見出しをみて、筆者はさすがに驚きを隠せなかった。この報道は正しいのだろうか。それとも、何かしらの意図があるのか。様々なことを考えたが、その後の報道で、ある程度のことが見えてきたのではないだろうか。

政治と金融の世界は似ている?

週明け16日の日本株は上昇、日経平均株価は前週末比54円高の1万6466円で終了した。「消費税先送り報道」が材料視されたことは間違いのないところであろう。しかし、実は菅官房長官は16日午前の会見で、「安倍首相が来年4月に予定している消費税率引き上げを再延期する方針を固めたと」の一部報道について、「そのような事実はなく、全く無根」と明確に否定していた。その上で、「消費税率10%への引き上げについては、リーマンショックや大震災のような重大な事態が発生しない限り、予定通り実施する方向」とし、従来の考えを繰り返している。

また安倍首相も「衆議院解散の“か”の字も考えたことはない」とし、衆参ダブル選挙を実施し、消費増税先送りについて、国民に信を問う意思がないことを明確にしている。一般世間でいえば、これらの発言だけを聞けば、このまま参議院選挙だけが実施され、消費増税は予定通り、2017年4月に実施されると捉えるだろう。

次ページ衆議院解散と消費増税先送りの可能性
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 小室淑恵 「覚悟の働き方改革」
  • 若者のための経済学
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
悪用された「ドコモ口座」<br>セキュリティーに3つの問題

「ドコモ口座」を使った預金の不正引き出し事件。背景としては、回線契約がなくても口座が使える「ドコモ口座」自体と、安全性の脆弱なシステムで口座接続していた銀行側の双方に問題がありました。情報漏洩の経路も不明で、今後の対応が問われています。

東洋経済education×ICT