マセラティ初のSUV「レヴァンテ」の正体 イタリアのスーパーカーが新境地に挑む

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ディーゼルターボは最高出力202kW(275ps)/4000rpm、最大トルク600Nm/2000-2600rpmを発生し、『レヴァンテ ディーゼル』に搭載した。トランスミッションは全車ともZF製の8段ATでガソリンエンジン搭載車では、パドルシフトも標準装備される。

SUVとして気になる4輪駆動システムは、ギブリですでに採用されているマセラティがQ4と呼ぶオンデマンド式のAWDシステムを搭載した。ノーマル/スポーツ/オフロード/ICEの4つの走行モードの切り替えによって4輪を駆動、急傾斜のオフロードを下る際に車両が自動で速度を制御するヒルディセントコントロールもする。

スポーツカーブランドとしてのマセラティのこだわり

内装はプレミアムブランドとして納得のいくクオリティだ

また、全車でスカイフックシステムを持つアクティブエアサスペンションを標準装備し、車高を標準状態の207mmからオフロードでは+25mmと+40mmの2段階にアップ、いっぽう高速走行時には−20mmと−35mmの2段階にダウン可能。駐車時にはさらに車高を−45mmダウンさせ、乗降性を向上させた。前後の静止重量配分が、理想的とされる50:50に設定されているのも、スポーツカーブランドとしてのマセラティのこだわりと見ることができる。

ジャパンプレミアの会場では、マセラティジャパンの牧野一夫代表取締役社長が登壇。グローバル規模のマセラティのセールスにおいて、日本はランキングの3位に位置していると紹介。2014年に導入されたギブリが昨年は1300台以上の販売実績を残し、そのポジション獲得に大いに貢献していると語った。

さらに「レヴァンテは、マセラティの原点であるスポーツカーのエッセンスを大幅に取り入れたSUV。他のマセラティモデルと同等のオンロード走行性能を実現しながら、SUVとしてこれまでのマセラティにはなかったオフロード走破性を高いレベルで実現。クロスオーバーモデルといった方が相応しいかもしれない」と、牧野社長はブランニューモデルのキャラクターをアピールした。

なお今秋に予定されているレヴァンテのデリバリーに先駆け、マセラティジャパンでは5月13日(金)から全国23箇所のマセラティ正規ディーラーで、マセラティ・レヴァンテ・ディーラーロードショーと題した展示イベントを開催する。いち早く実車を確認できるこのチャンスをお見逃しなく。

( 文・櫻井健一)

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