現代を読み解くカギ。中二という病 反逆のカリスマ不在と「もっと私を見て」

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「中二病」とは、どんな病《やまい》なのでしょうか。

 

撮影:今井康一

「中二病」という病気についてご存じでしょうか。私はこの病《やまい》こそが、現代社会を読み解くうえで重要なキーワードだと感じています。

中二病とは、医学的な病気ではなく、ネットを通して定着したスラング。思春期から青春期にかけて、若者たちがひそかに空想する、ちょっぴり恥ずかしいファンタジーを意味します。

自意識過剰な思春期。人はこの時期、後から振り返ると「あああーッ」とあらぬ声を上げたくなるほど、恥ずかしいことを空想したり、悪いことには書き留めたり、もっと悪いことには人に話したり行動に移してしまったりなど、取り返しのつかないことをしてしまうものです。

人ごとだと思いますか?

そんなことはないはずです。これは『若きウェルテルの悩み』から続く、洋の東西も時代をも問わない普遍的な現象。

かくいう私も、この時期フロイトにかぶれニヒリズムに陥ったあげく「芸術家の人生は緩慢な自殺なのだよ」などとうそぶいたりしていました。穴があったら入りたい。なくてもボーリングして入りたいとは、このことです。

ただなのですが、私のいう「普遍的な思春期的空想の恥ずかしさ」と現代の「中二病」に、大きな違いがあることも事実のようです。

何が違うのか。

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