マック、1-3月期は7四半期ぶりに営業黒字化 改装投資を加速
[東京 11日 ロイター] - 日本マクドナルドホールディングス<2702.T>は11日、2016年1―3月期(第1・四半期)の連結営業損益が1億5100万円の黒字(前年同期は99億6200万円の赤字)になったと発表した。
営業黒字は7四半期ぶりとなる。通期の見通しに変更はなく、3期ぶりの最終損益の黒字転換を目指す。
中沢啓二・IR統括責任者は会見で「1―3月期の利益はイーブン程度を見込んでいた。実績は想定通り」と述べた。
同社は昨年、130店舗規模で不採算店舗の閉店を実施したほか、活性化のための店舗改装も行ってきた。こうした効果のほか、1―3月期には、ハンバーガーの正式名称募集が話題になるなど、店舗、商品の両面で改善が進んだ。
1―3月期の既存店売上高は26.9%増(前年同期は32.3%減)で、2四半期連続でプラスとなっている。
中沢氏は「16年は持続的な成長を実現するために重要な年」と位置付けた。第2・四半期以降は店舗改装投資を加速させるほか、人材募集も強化するため、1―6月期の18億円の営業赤字予想は変更していない。
期初には500―600店舗の改装を計画していたが、1―3月期で73店舗の改装を終えたという。
米マクドナルド<MCD.N>が保有する日本マクドナルドHD株の一部売却を検討していることについて、蟹谷賢次PR部長は「2月の決算発表時にカサノバ社長がコメントした状況から変化はない」と述べた。
2月、カサノバ社長は「現時点でこの問題についてコメントするのは時期尚早だ」として言及を避けた。カサノバ社長はこの理由について「米マクドナルドは戦略的パートナーが見つかった場合のみ、保有株の一部売却を検討すると表明した段階にすぎない」と述べていた。
(清水律子 編集:吉瀬邦彦)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら