胡錦濤、完全引退へ。”院政”の夢破れる

【スクープ】中国、政治闘争のゆくえ

院政を狙った胡錦濤氏(左)だが、江沢民氏(右)との派閥争いに完全敗北した(写真:AP/アフロ)

光輝く10年、中国の黄金時代――。

しばらく前から中国の官製メディアは、胡錦濤氏が中国を統治した期間を讃える大キャンペーンを展開している。それもあってか海外メディアでも、胡氏は中国共産党トップである総書記を退任した後も「院政」を敷くという見方が大勢を占めてきた。

胡氏は共産党指導部の68歳定年制に従って退任するが、兼任する党中央軍事委員会主席のポジションには定年がない。人民解放軍の指揮権を握る軍事委員会主席は事実上の中国の最高権力者とされ、故・鄧小平氏が長く務めた。胡氏の前任である江沢民氏も2002年の総書記退任後、2年にわたってその座にとどまった。そのためスタート時の胡政権には、江氏による院政だとの見方が付きまとった。

共青団グループは壊滅

胡氏もその前例に倣うとの観測が根強かったが、「東洋経済オンライン」が独自に得た情報によれば、胡氏は軍事委員会主席も退き、今大会で完全引退する。

それだけではなく、最高指導部である党中央常務委員会の人事上も、胡氏の支持基盤である共産主義青年団(共青団)グループは壊滅。胡氏は党内の政治抗争に完全敗北した格好だ。

11月8日に北京で開幕した共産党大会には、江氏が元常務委員らを引き連れて出席。長老勢力の健在ぶりを誇示した。14日の党大会閉幕直後に胡錦濤国家主席は共産党トップの総書記から退任、習近平国家副主席が総書記に昇格する。15日には新常務委員会のメンバーが発表される見通しだ。胡政権の下では常務委員会は9人で構成されてきたが、政策決定のスピードを上げるために人数はそれ以前の7人に戻される。

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