パリ北駅に停車する高速列車「タリス」。ヨーロッパ型の高速鉄道は在来線乗り入れを前提としてネットワークを拡げてきた(写真:リュウタ / PIXTA)
当初から専用の路線を建設することを前提としている新幹線に対し、欧州型の高速鉄道システムは在来線に乗り入れ、従来からある駅やネットワークを共用することを前提に開発が進んできた。在来線と新幹線で線路の幅が異なる日本と違い、欧州の多くの国では基本的に在来線も高速鉄道も線路幅1435mmの標準軌を採用しているためだ。
近年高速鉄道の発展が目覚ましい中国でも、在来線と高速鉄道の線路幅は同様のため、在来線を改良しての高速化が行われている。一方、在来線が広軌(1668mm)のスペインでは、高速鉄道では1435mm軌間を採用しているため、比較的独立性の高いシステムとなっているなど、他国でも専用路線に近い形の高速鉄道は存在する。
今後、例えば従来の鉄道網が標準軌ではなかったり、未発達だったりする新興国に高速鉄道が建設される場合は、在来鉄道とは独立した専用路線のみで運行するケースが増える可能性が高い。その場合、他国のシステムを導入した場合でも、専用の軌道とATCシステムで安全運行を実現するという日本型の新幹線システムと似た形となることが考えられる。
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