緊迫!シャープ “切り札”IGZO液晶に黄信号

矛盾するオンリーワン戦略

緊迫!シャープ “切り札”IGZO液晶に黄信号 矛盾するオンリーワン戦略

差し当たりは、朗報だ。

韓国サムスン電子が来春発売するスマートフォン「ギャラクシー」の新モデルに、シャープ製の液晶パネルがほぼ内定した。5インチフルハイビジョン(HD)対応、スマホ向けでは世界最高水準の画素密度を実現した最新パネルだ。

サムスンはこれまで、液晶パネルを搭載する「アイフォーン」との差別化を狙い、輝度の高い(明るい)有機ELパネルを積極的に採用してきた。だが、フルHDに対応する有機ELパネルの開発が来春モデルの発売に間に合わなかったもようだ。アイフォーン5になんとしても負けたくないサムスン。有機ELの開発部隊にハッパをかけつつも、高精細な液晶パネルの採用に踏み切った。

今年4月に発足したジャパンディスプレイ(JDI)はすでに同案件に内定。「(シャープとの2社で)月産400万~500万枚レベルになるだろう」(観測筋)。シャープは、現在はアイフォーン4S用パネルを量産している多気第3工場(三重)で、年内にも生産ラインの切り替えに着手する方向だ。

シャープにとって液晶パネルは、現在の経営危機を招いた主因だ。今2013年3月期の液晶事業は、1000億円超の営業赤字を見込む。ただ9月以降は、亀山第1工場でアイフォーン5用液晶パネルの生産が立ち上がり、「順調に歩留まりが上がっている」(シャープ首脳)。そして今回のギャラクシー受注。ようやくほの明かりが灯ったように見える。

 

 

 

人気記事
トピックボードAD
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • スナックが呼んでいる
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
トヨタとソフトバンク<br>入り乱れる異業種連携

「モビリティサービス会社に変わる」宣言をしたトヨタ自動車が、常に先を行くソフトバンクに頭を下げた。世界企業の合従連衡を1枚で表した「自動車・IT業界地図」に崩れる垣根が一目瞭然。