クックパッド、泥沼騒動で社内は危機的状況

経営陣と社員に亀裂、どうなってしまうのか

穐田氏や当時の社外取締役に対し、佐野氏が不満を募らせたのは昨秋のことだった。

佐野氏は米国を含む海外事業へのさらなる投資を提案したが、ほかの経営陣から否定された。このことが一連の騒動の発端となったようだ

佐野氏は2012年、社長職を穐田氏に譲り、海外戦略を促進。だが、結果は厳しく、米国のレシピサイトや、自動販売機で野菜を売る新事業などは、いずれも難航していた(今年2月に減損処理を実施)。

そこで、米国など海外レシピサイトへの追加投資を主張したところ、取締役会で拒否されたことが主因だったとみられる。前社外取締役の岩倉正和弁護士は株主総会で「米国の事業がうまくいかないので資金を融通してほしい、という依頼を経営陣が拒否したのが発端」と明かした。

混迷の中で、社員も立ち上がった

ただ、穐田氏は必ずしも、佐野氏と全面的に対立していたわけではない。3月22日、当時の社外取締役は「総会後の新体制を明らかにしなかった」などとして、佐野氏を執行役から解任。このとき穐田氏は反対票を投じており、佐野氏と協調して総会後の経営に臨む心積もりでいたようだ。

それだけに、退任に追い込まれた穐田氏のショックは大きかった。新体制の取締役はカヤックの柳澤大輔社長、スターバックス日本法人の北川徹執行役員など、佐野氏が提案したメンバーが9人中6人を占める。穐田氏はなすすべなく押し切られた格好だ。

そんな状況に社員も声を上げる。3月28日に、岩田氏と佐野氏の執行役解任、穐田氏の社長復帰を求める、社内の署名活動が始まった。2015年4月に入社した『暮しの手帖』元編集長の松浦弥太郎氏が呼びかけたようだ。国内の正社員は約240人、すでに7割超が賛同しているという。

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