なぜ大半の実家は「ゴミ屋敷化」するのか? 大の仲良し「サザエさん一家」も避けられない?

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そこで早川さんは、カツオが「実家の片づけ」をスムーズに行うために、親に言ってはいけないNGフレーズを説明することにしました。

親に言ってはいけないNGフレーズ

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①捨てない価値観を否定しない

親は物を大事に使うことを前提に生きてきたので、物を捨てなくてもいい理由をずっと考えています。たとえ使わなくても「使う」と言うことがよくあります。

NGフレーズ:「いつか使うって、いつよ」「どうせ使わないんでしょ」

「すぐに使わないのなら、とりあえず『一時保管箱』へ入れて移動させよう」などと言って、誘導しましょう。

②親を主体にして話す

物が少なかった時代を過ごしてきた親は、物がたくさんあって困るという発想はあまりありません。

NGフレーズ:「荷物を遺されて困るのは、私なんだよね」「片づけをしてあげてるのに」

「薬が取り出しやすくなるね」など、親にとって片づくことのメリットを伝えます。

③いきなり財産の話をしない

人によってはデリケートなのが財産の話です。

NGフレーズ:「通帳どこ?」「権利証は?」

いきなりお金のことを聞かれる親は、ショックを受けたり、お金しか心配していないのかと、自分の老い先が短いように感じたりしてしまいます。本人が財産を整理しようという気持ちがないときは、片づけながらきっかけを見つけて、リフォームや老後の資金計画とつなげて話をしていくといいでしょう。

次回は、波平の残した膨大な「遺品整理」の仕方について、詳しく解説していきます。

渡部 亜矢 実家片づけアドバイザー

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わたなべ あや

1965年神奈川県生まれ。銀行、出版社を経て、2012年に片づけ上手塾エグゼカレッジ表参道校を共同で設立後、「実家の片づけ講師」として活動。2016年一般社団法人実家片づけ整理協会の代表理事となり、「実家の片づけ」に特化したアドバイザー養成講座を開講。高齢化社会に即した生前整理や遺品整理の講師育成、出張片づけサービスの人材育成などに取り組んでいる。最近の「実家の片づけ」への関心の高まりとともに、NHK「あさイチ」、フジテレビ「スーパーニュース」などの番組出演をはじめ、新聞、雑誌に登場。著書に『プロが教える実家の片づけ』(ダイヤモンド社)、『「5つの鉄則」でラクラク! 実家の片づけパーフェクトBOOK』(光文社)がある。

実家片づけ整理協会

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