なぜ大半の実家は「ゴミ屋敷化」するのか? 大の仲良し「サザエさん一家」も避けられない?
そこで早川さんは、カツオが「実家の片づけ」をスムーズに行うために、親に言ってはいけないNGフレーズを説明することにしました。
親に言ってはいけないNGフレーズ
①捨てない価値観を否定しない
親は物を大事に使うことを前提に生きてきたので、物を捨てなくてもいい理由をずっと考えています。たとえ使わなくても「使う」と言うことがよくあります。
NGフレーズ:「いつか使うって、いつよ」「どうせ使わないんでしょ」
「すぐに使わないのなら、とりあえず『一時保管箱』へ入れて移動させよう」などと言って、誘導しましょう。
②親を主体にして話す
物が少なかった時代を過ごしてきた親は、物がたくさんあって困るという発想はあまりありません。
NGフレーズ:「荷物を遺されて困るのは、私なんだよね」「片づけをしてあげてるのに」
「薬が取り出しやすくなるね」など、親にとって片づくことのメリットを伝えます。
③いきなり財産の話をしない
人によってはデリケートなのが財産の話です。
NGフレーズ:「通帳どこ?」「権利証は?」
いきなりお金のことを聞かれる親は、ショックを受けたり、お金しか心配していないのかと、自分の老い先が短いように感じたりしてしまいます。本人が財産を整理しようという気持ちがないときは、片づけながらきっかけを見つけて、リフォームや老後の資金計画とつなげて話をしていくといいでしょう。
次回は、波平の残した膨大な「遺品整理」の仕方について、詳しく解説していきます。
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