新入社員がネクタイ着用でしてはダメなこと 誰にも突っこまれないためのNGルール5選
ネクタイ売り場に行くと、カラフルかつ多彩な柄のタイが並び、何を選べばいいか分からなくなる人は多いようだ。ピンクや緑といった派手な色や、チェックなどの爽やかなタイに手が伸びた人もいるだろう。しかし、あまりに派手な柄のタイは、合わせるのが難しいうえ、あまりにも華やか過ぎるとビジネスの場にはふさわしくない。「結婚式の二次会か!」「ミヤネ屋の司会者か!」と突っ込まれるのもめんどくさいので、あまり尖った色柄を仕事のオンタイムで使うのは、しばらくやめておきたい。
基本は紺、グレー、茶の定番カラーから
無難なのは、色でいえば「紺」「グレー」「茶」などの紳士服の三原色といえる定番カラーを基本にしたもの。柄でいえば「小さめのドット(水玉)」「小紋柄」あるいは「無地」を選ぶのが良い。
タイは幅のみならず長さにも注意したい。ネクタイを締めたとき、最もバランスのいい長さは、ベルトの上にちょうど大剣の先がかかるくらいといわれる。これ以上、長すぎると間延びしてだらしなくみえるし、短いとみっともなくみえる。百貨店や専門店、セレクトショップなどではタイの長さのバリエーションをいくつかそろえている。サイズをはかってもらい、店員に聞いてみるのがいいだろう。
また大剣よりも小剣(細い方のタイ先)側が長くなってしまい、びろーんと長さの異なる2本の布が垂れ下がった状態となるのもあまり見栄えがよくない。時計の短針と長針のようにも見え、「6時30分か!」とわかりにくいツッコミを入れられる前に、結び直そう。
首元が苦しいのか、ラフさを演出したいのか、ネクタイを上まで締めずに、ゆるく締めている人がまれにいる。本人はカッコイイと思っているかもしれないが、だらしないことこのうえない。礼節という意味でも、目の前の人に失礼だ。上司からも「山岡士郎か!」と究極の突っ込みを入れられそうだ。
ネクタイを締めるなら、必ず上までしっかりと締めあげて、タイスペース(シャツの襟の逆V字になった部分)に隙間が見えないようにしよう。緩めるのはあくまで仕事を終えたあと、あるいは一人、自分の机で事務作業をしているときくらいにしよう。
正直なところ、新入社員に限らず、これがない人のほうが多いのではないだろうか。ディンプルとは英語でえくぼのことで、ネクタイの結び目の下にできる小さなくぼみのことを指す。これがあるなしでマナーがどうのという話ではないが、すっと自然なくぼみがあるだけで、おしゃれに見える。どうせなら、ネクタイを締める最後の仕上げとして、くっと人差し指を差し込んで、ディンプルをつくると上品に決まるはずだ。
いかがだろうか? 「プレーンノットとか結び方の説明はないのかよ!」とそれこそツッコミをいただきそうだが、それらは他のサイトでも十分に解説されているのでそちらをご参照あれ。いずれにしても、もうしばらくするとすぐにクールビズのシーズンになって、ネクタイを締めない人が多くなる。だからこそ、いまのうちに、しっかりとネクタイの基礎を身につけておこう。
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