牛丼3強が「チカラめし」対抗策

各社の焼き丼メニューは増加の一途

 

こうしたあおりを受けているのが、三光マーケティングフーズの「東京チカラめし」だ。同社は昨年6月に「東京チカラめし」の1号店を出店して以降、1年間で87店の高速出店を実現。当初は「年間300店を出店する」(平林実社長)と強気の姿勢で一気に業界の4番手に躍り出た。ピーク時には月15店の出店を実施したが、9月は3店、10月も4店(予定)と、足元では大幅に減速している。

「東京チカラめし」は相対的に店舗数が少ないだけでなく、焼き牛丼の価格を290円(当初は280円)と低価格に設定したことも誤算となったもようだ。会社側は「店舗立地を厳選しているため」と説明するが、大手各社が本格的に焼き丼を投入し始めた夏以降、出店ペースが鈍っている。また4月から国産と中国産の混合米に切り替えるなど食材価格高騰への対策を進めたが、そうした施策も及ばず、前12年6月期の営業利益は前期比27%減という大幅減益を強いられた。

期間限定値下げを超える戦略を見いだせなかった大手3社は、ようやくここに来て、焼き丼の投入に活路を見出した。はたして新興「チカラめし」は生き延びることができるのか。

(松浦 大 =東洋経済オンライン)

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