新型ワゴンRで試されるスズキ国内販売の「真価」
実はその中で、スズキのシェアはジリジリと減少が続く(グラフ)。2006年には34年間守っていた首位の座から陥落。ダイハツ工業「ミライース」、ホンダ「N BOX」など、ライバルが相次いで主力車を投入したこともあり、今年1~8月のスズキのシェアは、トップのダイハツに7・7ポイントもの差をつけられた。
だからこそ、新型ワゴンRは失敗が許されない。これまで5年周期だったモデルチェンジを4年に短縮。「決算月の9月に新商品が欲しい」という営業現場の要請を受け、投入をさらに数カ月前倒しした。
トップ奪回に向け、最も「目の色を変え」なくてはいけないのが、国内販売を統括する田村実副社長だ。だが、田村副社長に焦りは感じられない。「そんなに慌てる必要はない。(ホンダなどの主力車投入も)市場規模が増えるので、ウエルカムだ」。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事