ユニクロの次はここ?アダストリアの快進撃

複数ブランドでグローバル展開へ

過去最高益に迫る勢いのアダストリア。基幹ブランドの「グローバルワーク」も絶好調だ

「グローバルワーク」や「ニコアンド」、「ローリーズファーム」などを展開する、カジュアル衣料大手のアダストリア(旧ポイント)が絶好調だ。

2016年2月期の営業利益は前期比2.6倍の160億円と急増(売上高は前期比8.4%増の2000億円)。2010年2月期の営業利益169億円にも迫り、6年ぶりに過去最高益に近い水準となった。福田三千男・会長兼最高経営責任者(CEO)は、「のれん償却前で見ると、実質的に過去最高益だ。大変時間がかかった6年間だったが、やっと振り出しに戻った」と、安堵の表情を見せる。

競合アパレルが暖冬などで苦戦する中、福田会長は「われわれはさほど値引きすることなく、現場スタッフが自信を持ってお客さんに商品を薦めることができている」と指摘。2016年2月期の既存店売上高は、前期比5.2%増と上昇。基幹ブランドであるグローバルワークの売上高が前期比19.7%増の361億円を叩き出したのをはじめ、ローリーズファームが同2.3%増の256億円、ニコアンドが同11.3%増の228億円だった。値下げロスも減り粗利率が改善。ニコアンドなどの認知度が向上、テレビCMを抑制できたこともあり、売上高営業利益率は8.0%と前期の3.2%から大幅上昇した。

一気に飛躍した風雲児

アダストリアは2000年の株式公開後、ODM/OEM(相手先ブランドによる生産)による効率的なモデルを確立し、業界を席巻。売上高が2010年までの10年間で、100億円から1000億円へと飛躍し、業界大手の座を一気につかんだ風雲児だ。 

だが、最高益を出した2010年には、「チェンジ宣言」と称して方針を転換。自社ですべてを手掛けるSPA(製造小売業)に舵を切った。福田会長は理由について「みんながまねをして差別化できなくなった。これではダメだと思った」と分析。商社などへの委託が進んだことで商品の同質化を招いてしまったという。

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