危険をはらむ健康食品、被害が出ても販売は続く

低血糖や肝機能障害も

「健康食品」の摂取による健康被害が後を絶たない。

2007年からの3年間に「自発的低血糖症」と診断された患者187人を対象として、厚生労働省の研究班(主任研究者は内潟安子・東京女子医科大学教授)がアンケート調査を実施したところ、そのうち16人が「α−リポ酸」を含む健康食品を摂取していたことがわかった。

α−リポ酸は俗に「疲労回復によい」「ダイエットによい」などといわれるビタミンに似た物質だが、特定の遺伝的素因を持った人が摂取した場合、インスリン自己免疫症候群を引き起こし、低血糖状態に陥るリスクが指摘されている。

もともとα−リポ酸は医薬品の成分としての使用に限定されていたが、04年3月に厚労省が基準を緩和したことによって、食品にも利用できるようになった。これに着目した食品会社がα−リポ酸を含むサプリメントを相次いで発売。「やせにくいと感じたら燃焼系ダイエット!」(DHC)などのうたい文句で現在も販売され続けている。

「メリロート」(セイヨウエビラハギ)を含む健康食品についても、厚労省のホームページに肝機能障害による入院事例が掲載されている。健康被害の情報が相次いで寄せられたことから、国民生活センターは04年に有効成分や表示に関する調査を実施した。その結果、メリロートエキスに含まれる1日摂取目安量の有効成分(クマリン)が医薬品の1日当たり服用量を超えるものが11銘柄中3銘柄も見つかった。

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