「朝鮮半島は準戦争状態にある」と北朝鮮大使 核・弾道ミサイル実験を続行
[ジュネーブ 1日 ロイター] - 北朝鮮の徐世平・ジュネーブ国連代表部大使は1日、米国やその同盟国に対抗するため、北朝鮮は核や弾道ミサイルの実験を続けていくと述べた。朝鮮半島は「準戦争状態」にあるとも付け加えた。ロイターのインタビューに英語で応じた。
大使は、米韓両軍が大規模に実施している合同軍事演習について「朝鮮民主主義人民共和国の指導者の首を切り」北朝鮮の政府を制圧することが狙いだと非難した。
北朝鮮は4回目となる核実験を1月に実施し、2月には長距離ロケットも打ち上げた。
韓国軍は1日、北朝鮮が朝鮮半島の東方の海に向けてミサイルを発射したと明らかにした。また韓国は、北朝鮮が全地球測位システム(GPS)の妨害電波を発信し、一部の船舶が港へ戻らざるを得なかったとも非難している。この2点について徐世平氏は何も情報を明かさなかった。
オバマ米大統領は3月31日、ワシントンで開かれている核安全保障サミットで、安倍晋三首相や韓国の朴槿恵大統領とともに北朝鮮に対する圧力を強めることを表明した。3国が安全保障分野で協力を強めることを再確認し、北朝鮮の挑発行動に対抗して、さらなる手段を講じる可能性もあると警告した。
新華社によると、中国の習近平国家主席は核安全保障サミットで、韓国の朴大統領と会談し、朝鮮半島の「困難な状況」を解決するために両国が対話する必要があると訴えた。
北朝鮮の同盟国である中国や、その他の国からの圧力を感じているかと質問された徐世平氏は「他の国が何をしようと気にしない。われわれはわが道を行く」と述べた。
北朝鮮が核や弾道ミサイルに投じている資金を枯渇させるため国連安全保障理事会は3月、北朝鮮に対する制裁決議案を全会一致で採択した。
徐世平氏は「決議案に反対だ。不公平であるという理由もある(がそれだけではない)。現時点では、これは本当に戦争であり…、われわれは朝鮮半島の準戦争状態の対応で忙しい」と述べた。
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