司法官僚 裁判所の権力者たち 新藤宗幸著

司法官僚 裁判所の権力者たち 新藤宗幸著

司法制度改革の一環として、今年の春からスタートした裁判員制度。この制度は、司法への国民参加によって開かれた司法を実現するものだという。しかし、行政学を専門とする著者は、司法行政機構の改革はいまだなされていないと考える。

とりわけ、最高裁事務総局は、最高裁規則の制定、司法予算の作成と実行、裁判官の任用・転勤・昇任・報酬の決定などを担っており、実質的に司法行政を専有する。ここにいる人間こそ、司法行政を司るエリート職業裁判官「司法官僚」なのである。

こうしたシステムによって統制された裁判官らは、官僚的にならざるを得ない。最高裁事務総局を分析し、日本の司法の問題点をあぶり出す。

岩波新書 819円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 今見るべきネット配信番組
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • コロナ戦争を読み解く
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ戦争は国家総力戦に<br>迫り来る「感染爆発」

東京のロックダウン、病床の不足……。新型コロナウイルスと戦う日本の国家体制を整理し、最前線の医療現場を支える根拠法を踏まえて詳解しました。経済対策はリーマンショック時を上回る60兆円超が見込まれています。