危機の経済政策 若田部昌澄著

危機の経済政策 若田部昌澄著

現在進行中の世界的な経済危機がどうなるか、誰もが知りたいところだろう。危機の害悪を最小限にとどめるべく、日夜手探りの対策が続く。

その展望と対策を「暗中模索」にとどめない助けとして考えられる有力な手段は、過去の同じような事例での試行錯誤に学ぶ、すなわち歴史に学ぶことだ。

本書は、マクロ経済政策失敗の歴史、中でも思想と出来事との相互作用に注目して、その読者の関心に応える。マクロ経済学、マクロ経済史、マクロ経済学史の接点から危機の歴史的な教訓を引き出そうとする。

歴史に学んでも、危機の深まりを回避できないとしたら、先行きは大不況か、大インフレか、大停滞か、あるいはそれらのミックス現象か。そうなってしまった三つの時代のエピソードを、その歴史的事例として俎上に載せて解剖する。

政策の失敗と危機の性質について理解を深めるうえで、本書は大いなる手がかりを与えてくれる。

日本評論社 2415円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 本当は怖い住宅購入
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
トレンドライブラリーAD
人気の動画
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
不祥事続く三菱電機、「言ったもん負け」の特異体質
不祥事続く三菱電機、「言ったもん負け」の特異体質
度数1%未満の「微アルコール」が広がる理由
度数1%未満の「微アルコール」が広がる理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
私大トップ校の次の戦略<br>早慶上理・MARCH・関関同立

受験生確保や偏差値で高い水準を誇る関東・関西のトップ私大13校。少子化や世界との競争といった課題に立ち向かうための「次の一手」とは。大きく揺れる受験動向や、偏差値や志願倍率と比べて就職のパフォーマンスが高い大学・学部なども検証します。

東洋経済education×ICT