“すすぎ1回”を新提案、進化するアタックの挑戦


 世界初の“コンパクト洗剤”として、1987年に発売された「アタック」。洗濯洗剤市場で20年間トップを誇るメガブランドに加わった新製品「アタックNeo」が8月末の発売以来、初年度売り上げ目標200億円を上回る勢いで売れている。400グラムに軽量化しながら、従来品の1キログラムと同じ回数洗濯できる。さらに2回必要だったすすぎを1回に減らすことで、水道代と電気代、洗濯時間も節減できるのが特徴だ。

これまでアタックは20回以上の改良を重ねてきたが、その中心は汚れ落ちと小型化だった。だが今回は水にも着目。数年間に及ぶ研究の末、水と相性のよい新成分を開発した。これは汚れを水に運びやすい成分で、洗浄力も強いという。

花王は他社に先駆けて詰め替え用を発売するなど、環境対策に取り組んできた。今年6月には環境宣言を行い、その第1弾として「アタックNeo」を投入。洗濯時に多くのCO2を排出するため、消費者にも環境負荷の低減を呼びかける。「粉末アタックのユーザーを大事にしながらも、主力はアタックNeoへ切り替える」(ファブリック&ホームケア事業ユニットの野原聡氏)と意気込む。

小型容器のため、特にコンビニでの引き合いが強いという。発売22年目を迎えたアタックは、エコという新たな進化を遂げつつある。

(島田知穂 =週刊東洋経済)

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • ほしいのは「つかれない家族」
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
広告大乱戦<br>デジタル化で進む“下克上”

「ついに」か「ようやく」か。ネット広告費が初めてテレビ広告費を超えました。デジタル化の大波の中で、広告業界は“異種格闘技戦”の時代に。グーグルと組んで購買につながる広告商品を生み出したマツモトキヨシなど、激変期の最先端事例を紹介します。