8.7%--月間休日ゼロの勤務医《気になる数字》

医師は心身ともに疲れている。病院等で医療に従事する勤務医1万人(9割が常勤)を対象として日本医師会が今年2月に実施したアンケート調査によると、月に8日(週2日)以上の休みが取れているのは20.1%にとどまり、月4日(週1日)以下がほぼ半数。8.7%は休日ゼロで、その割合は20歳代で2割を超えている。また、夜間・休日にも要請に応じて診療に当たれるよう自宅待機やオンコールがある医師が過半数を占め、月8日以上も2割。4人に1人は月4回以上の当直をこなしている。

緊張を強いられる過重な労働が生活を圧迫し、8.6%は平均睡眠時間が5時間に届かない。運動不足、過食、高頻度の飲酒も広く見られ、5人に1人は「健康ではない」との認識を持っている。

メンタル面でも事態は深刻だ。4割が注意散漫や決断の鈍りを感じ、2割超が自分自身を責めがちで否定的に見ている。落ち着きのなさや活力の低下を訴える医師も少なくない。また、8人に1人が「人生を空っぽに感じ、生きている価値があるかどうか疑問」に思い、自殺や死についてしばしば(あるいは頻繁に)考えている人も6%にのぼる。こうした調査結果から医師会では「勤務医の12人に1人はうつ状態」と判断、メンタルヘルス面でのサポートが必要と見ている。

医師の健康は良質な医療の不可欠の基盤、対策は急務といえる。

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