TOEIC開始から30年、600円値下げの理由

TOEIC開始から30年、600円値下げの理由

テスト開始から30年で初の値下げ--。

TOEICを運営する財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、公開テストの受験料改定を発表した。600円値下げして、9月以後は5700円となる。

発表資料では受験者が増えたことで「協会の安定的な運営が見込めるようになった」と説明。だが見直しのきっかけは、IIBCを所管する経済産業省が今年2月に実施した立入検査(原則3年に1度実施)だった。

2008年度の収支見通しを踏まえると、事業費や管理費のほか、事業に不可欠な費用に対する内部留保の割合が3割を超すことが検査で判明。公益法人が大幅な黒字を続けるのは不適当で、指導監督基準では内部留保比率の目安が3割程度以下とされる。要は“貯め込みすぎ”がわかったわけだ。その後、確定した08年度の当期収支差額は6・3億円だった。

経産省は3月に「受験料の引下げの可否について検討すること」と書面で通知。IIBCでは、料金改定を加味して09年度の予算を作り直し、8月の値下げ発表に至った。

ほかにも今回の検査では、決済順序や権限などを定めた事務処理規程の整備を指摘された。前回06年の検査でもIIBCは書面通知を受けているが、そこに規程整備の指示はなされていない。不備はあくまで法人の責任だが、同省の立入検査が不十分だった可能性も否めない。

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