iPhoneSEは「廉価版」ではなく「高級機」だ アップルが投入する「小型iPhone」の実力

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"SE”が何を意味するかはわからないが、形状やサイズはiPhone 5を踏襲している。深セン・東莞などにあるiPhoneアクセサリの生産拠点では、すでにCADデータを入手し、アクセサリの試作品を開発しており、そこから形状を知ることはできる。

すでに表面化している情報を見る限り、ガラス面の形状が若干異なる点、ボタン配置がiPhone 6シリーズ以降に合わせてある点(スリープボタンが上面から側面に移動)以外は、ほぼiPhone 5シリーズと同等のサイズ感になるようだ。

わかりやすく言うと「最新版の5シリーズ」

iPhone SEは、5と同じサイズ。手が小さい人にとって具合のいいグリップ感になりそうだ

機能面ではiPhone 6sシリーズで導入された3Dタッチこそ搭載していないものの、最新の指紋認証技術「Touch ID」や「Liveフォト」といった人気機能には対応しているようだ。現在のiPhoneの基本形とも言えるハードウェア仕様は、ほぼiPhone 5Sの時に完成されている。その使い勝手やサイズ感を踏襲しながら、最新の性能と機能を盛り込んだモデルとしてiPhoneシリーズの利用者層拡大を狙う。

また高級機とはいうものの、サイズの違いなどからiPhone 6sよりも安価になることが見込まれる。日本市場でもSIMフリー化やMVNO市場の活性化などもあって、これまで注目されていなかったミドルクラスやエントリークラスのスマートフォンに注目が集まっている。

iPhone SEは、iPhoneの高級路線イメージを維持した上で、これまでとは異なる層にユーザー層を拡大していく可能性がありそうだ。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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