(第23回)<前園真聖さん・前編>サッカー以外考えられなかった

●小学生から、夢は「プロサッカー選手」

 小学一年生からサッカーを始めました。兄貴の影響です。何年生のときかは忘れてしまいましたが、その当時の文集に「プロのサッカー選手になりたい」と書きました。当時はリトルリーグがあり、野球が盛んでしたが、僕はサッカー。他のことは考えられなかったですね。今でも、「もし、サッカーをやっていなかったら何をやっていたか」とよく聞かれますが、ない……ですね。
 しかし、小学校からサッカーをしているのに、進学した中学校にはサッカー部がありませんでした。鹿児島実業に行きたいと思っていたのに、そうなると声がかかるかどうかもわからない。だから、陸上部に所属しながら、公立の高校を受験するために塾に通っていました。

 サッカー部はなかったけど、みんなで部活が終わった後、サッカーの練習をしました。その姿を周囲の人が見ていてくれて、サッカー部ができました。部員は20人ほどで、なんとか1チームできるくらいでしたが……。
 今振り返ってみると、この中学のときが一番楽しかったような気がします。高校のときはひたすらサッカーに集中するしかなかったのですが、この頃は、仲間と塾に通ったり、出かけたり、学校行事にも参加したりして、サッカー以外のことで仲間といろいろなことができて、楽しかった。
 学校行事の中では、運動会がすごく楽しみで、リレーでは必ずアンカーでした。

●音楽と体育は得意。でも、居残りも……

 苦手な科目はたくさんありました。練習で疲れてるので、高校のときの授業なんて、いつも寝ちゃうんです(笑)。僕らのクラスは普通科の中でも体育コースといって、種目は違うけどみんなが同じような状況でした。
 中学の頃は塾に通っていましたが、成果は……あんまりなかったです(笑)。鹿実に決まってからは塾も途中で放り出した感じになっちゃいましたしね(笑)。
 学校の成績ですか? 決してよくはなかったです(笑)。五段階で「3」くらい。数学がとにかく苦手で、よく居残りで勉強させられた覚えがあります。国語や歴史は案外好きで、これらは楽しんで入り込めました。スポーツもそうですが、楽しんでできるものはいい。でも、数学は数字を見るのも嫌で、今でもそれは変わらないです。
 居残りはだいたい4、5人。メンツがいつも一緒でね(笑)。ただ、サッカー部でも勉強ができるやつがいたから、そいつの家によく集まり、勉強を教えてもらって、なんとかテストを乗り切っていました。

 それから、僕は音楽がすごく好きで、音楽会のような行事がとても楽しみでした。小学生の頃から、歌をうたうのも、楽器を演奏するのも好きで、音楽会があると、学級委員でもなんでもないのに率先して参加して、誰が何を担当するかと指示していた覚えがあります。中学のときもそうでした。高校は音楽がなかったかな? いや、あったかもしれませんが、選択だったのでしょう。多分、高校では音楽どころじゃなく、もっと休める教科を選択していたのだと思います。だって、音楽の授業では寝られないですからね(笑)。
 音楽会で演奏していた楽器は、木琴や縦笛! あとは……トライアングル!(笑)ですね。歌も好きで、今もその影響なのか、カラオケでうたうのが好きです。
(取材:田畑則子 撮影:戸澤裕司

前園真聖<まえぞの・まさきよ>
1973年生まれ。鹿児島県出身。
1992年鹿児島実業高校からJリーグ・横浜フリューゲルスに入団。アトランタオリンピックを目指すU-21でキャプテンを務め、28年ぶりにオリンピックへ出場。ブラジルを破り注目を集める。1997年ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)に移籍。ブラジル全国リーグ1部サントスFC。ゴイアスECにレンタル移籍。その後、2000年J2湘南ベルマーレで国内リーグに復帰。翌年東京ヴェルディ1969に戻る。03年K(韓国)リーグの安養LGチータースに移籍。2005年引退。
現在は解説者として活躍するほか、少年サッカースクールなど展開。JFAのこころのプロジェクトでは、全国の小学校で「夢の授業」を開催。
公式サイト http://www.zono.net/
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