サニーサイドアップの知られざる実力、スポーツだけじゃない!《広告サバイバル》


 子供が職業体験をする「キッザニア東京」では開設2年前から水面下でPRを開始。もとはメキシコのテーマパークであるこの施設は、企業のパビリオンから構成されるが、肝心の企業の反応がいま一つ。そこで同社は、地方の職業体験イベントを全国紙に取材してもらい、記事にするよう働きかけた。ニートが社会問題化する中「小さい頃からの職業体験が大切」というムードを演出し、キッザニアが日本でオープンするための土壌を整えたのである。

現在、同社のPR事業はクライアントからPR費用をもらうフィービジネスだが、今後はPRによって上がった成果の一部を報酬として得る「完全成功報酬型」のビジネスにも挑戦するつもりだ。「すばらしいモノを作っていても伝える手段がない企業もある。そうした優良企業に対して、われわれはモノを伝えるプロとして労力と時間を投資し、一緒にビジネスをしていきたい」(次原)。

大手代理店はこれまで寡占化した業界に安住し、明確な広告効果を示さぬまま利益を上げてきた。そうした収益構造を見透かされ、広告離れが急速に進んでいる。そんな中で「黒子」に徹してブームを誘発するサニーサイドアップのようなPR会社は、今後、一段と存在感を増していくに違いない。=敬称略=

■業績・事業概要など企業データの詳細はこちら

(週刊東洋経済)

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