20代女子が熱狂、インスタグラムの正体 ユーザーは世界で4億人超。広告も本格始動
ユニリーバ・ジャパンが展開する紅茶ブランド「リプトン」は、朝食に着目したキャンペーンを展開中だ。
ユーザーはリプトン商品と一緒に朝食のプレートを撮影。指定のハッシュタグとともに写真を投稿して応募する。投稿にはリプトンのハッシュタグだけでなく、「#作ってみた」という人気のハッシュタグも加えるように指定することで、露出を高める工夫も欠かさない。
現在、インスタグラムは、マネタイズを本格化させている。広告事業は米国など8カ国に限定してきたが、9月末には全世界に拡大。これ以降は、大手だけでなく中小企業も、独自の予算配分で出稿できるようになった。
Facebookの15億人を目指し拡大
メニューとしては、リンクで自社サイトに誘導したり、スマホアプリのインストールを促したり、動画を閲覧させたりすることが可能。親会社のフェイスブックと同様に、ユーザーの年齢や性別に加えて、居住地や趣味嗜好に合った広告、企業の顧客データと連動した広告を配信する仕組みも広げていく方針だ。
急速な拡大を続けるインスタグラムだが、今後の成長余地は大きい。フェイスブックのユーザー数は15.5億と、インスタグラムの4億とはまだ差がある。両社のサービスは、連携していることもあって、快進撃は当面続こう。
ただし、一段の規模拡大には、最先端という独自の世界観を保ちつつ、男性やミドル層の開拓も課題となる。
広告においても、ファッションや飲食など、相性のいい業界以外の企業へ裾野を広げる必要がある。今後は、写真映えしにくい製品を抱えるメーカーなどでも、効果的な広告を投入できるような施策が求められそうだ。
(「週刊東洋経済」2015年12月12日号<7日発売>「核心リポート02」を転載)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら