スクエニは、タイトルのマルチ展開を進める スクウェア・エニックス北米子会社トップに聞く
家庭用ゲームのソフトメーカー大手、スクウェア・エニックス・ホールディングスも、世界最大級のコンピュータゲーム見本市・E3(Electronic Entertainment Expo)の常連だ。北米子会社のプレジデント兼CEOを務めるマイク・フィッシャー氏に、今回の出展の特徴やタイトル戦略などについて聞いた。
--今2013年3月期は、ともに欧米で12年11月に発売する「ヒットマン アブソリューション」、13年初に発売する「トゥームレーダー」のデキが、2期連続増収増益達成のカギを握る。E3の出展ブースでも、この2タイトルを強調している。
どの子供が一番かわいいか、という難しい質問だ。前提として、E3に出展するタイトルは、われわれだけでなく他社もトップ級のタイトルをそろえている。A、B、Cとランク付けすれば、BとCランクのものは出展しない。近年の傾向として、タイトルごとの売り上げ格差が生じているからだ。
そういった意味で、パッケージで発売するゲームの目玉は、「ヒットマン アブソリューション」、「トゥームレーダー」、「スリーピングドッグス 香港秘密警察」だろう。「スリーピングドッグス 香港秘密警察」は、欧米で12年8月中、日本でも今秋の発売を予定している。
■マイク・フィッシャー氏
--今回はパッケージタイトルだけではなく、PCオンラインゲームのタイトルも初めてE3に出展した。
「クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法」と、「Gameglobe」だ。06年11月に設立された北米子会社はこれまで販売会社としての位置づけだったが、オンラインゲームの開発も手掛けるようになった。「クウォンタム コナンドラム」はその処女作品に当たる。「Gameglobe(ゲームグローブ)」は、英国子会社で開発しており、自分のゲームを作れるという点で、革命的なタイトルと言える。
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