仮に旧公明系と離別した場合、旧立憲系は国民民主党(28議席)より小所帯となり、国民民主党と同議席の旧公明系に次ぐ野党第3党に甘んじざるをえない。落選した旧立憲系の有力者は「とにかく野党第1党でないと、落選組は次の衆院選で戦えない」と憤る。
こうした中で、今回落選した重鎮たちもそれぞれ、党の再建をにらんで今後の政局の展開に思いを巡らせる。中でも今回「高市人気」による自民圧勝の波にのみ込まれ、予想外の惨敗・落選となった小沢一郎氏(83)は「高市くんはいずれ行き詰まる」と指摘する。
小沢氏は故田中角栄元首相に師事し、47歳で自民党の幹事長に就き、権勢を振るった政治家だ。1993年には、当時の宮沢喜一首相(故人)が政治改革関連法案の成立を断念すると、野党が提出した内閣不信任決議案に賛成して自民党を離党。以来、政権交代可能な二大政党制を目指して新党をつくっては壊したことで、「政界の壊し屋」の異名を持つ。
小沢氏は今回の落選まで19回連続で当選し、すでに議員在職は半世紀を超えている。その小沢氏が選挙中に見通していた政局展開は「自民党の大多数は温厚な保守層だから、高市くんは必ず行き詰まる。いずれ、新党(中道)をきっかけに大きな政界再編になっていく」というものだった。
もちろん、自身の落選と中道の壊滅的惨敗で小沢氏の見通しも大きく狂ったが、「長期的に見れば、小沢氏の豊富な経験に基づく見方は注目に値する」(自民党長老)ことは間違いない。
旧立憲の生き残り議員は結束できるか
こうした重鎮たちの中道再建への期待に対し、旧立憲とたもとを分かった国民民主党の玉木雄一郎代表は、小沢氏らの落選について記者団に「民主党時代が終わった。旧民主政権の幹部や閣僚経験者の落選で、本当の意味で民主党時代が区切りを迎えたのだと思う」と述べた。
また、旧民主党の首相候補とされながら離党し、自民党に入った細野豪志氏は、大敗した“古巣”に対して「私が若い頃に(将来を)懸けた民主党がついに終焉を迎えた。中道の旧立民の皆さんも、ここで相当の世代交代ということになるんじゃないですか」と感慨深げに語った。
こうした“関係者”のさまざまな受け止めの中で、中道は旧立憲主導の新体制づくりに挑む。「限られた人材をいかにやりくりして野党第1党の体裁を整えるかが唯一最大の課題で、旧公明組との融和が大前提になる」(政治ジャーナリスト)のは間違いない。
戦国大名・武田氏は長篠の敗戦の後、当主の武田勝頼が重臣の裏切りにより自害し、滅亡した。はたして、生き残り議員たちは結束できるのか。
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