ランボルギーニ「重くなる社会的責任」への対応とは? 製造部門の最高責任者ニッコリ氏に聞いた過去・現在・未来
「しかし、電動化そのものが、生産プロセスに大きな混乱を起こすとは考えていません。現時点ですでに私たちの生産ラインは柔軟で、ハイブリッド車と内燃機関車を同じラインで生産でき、BEVにも対応できるからです」
ニッコリ氏はそう述べ、「私たちは成長したいし、より大きな存在のランボルギーニとして成長していきたい」とつけ加えた。
「とはいえ、私たちは“同じクルマを大量に作る”のではなく、1台1台が異なるクルマを作らなければなりません。そのためには複雑性を管理する必要があります」
「私たちが必ず守る価値がクラフツマンシップ」とニッコリ氏。顧客が“夢”を買い、満足することがすべて、と言う。
「他のメーカーに比べて自動化の比率は低く、手作業が多い。これはお客様に提供できる価値です。一方、手作業が多いほど製品のばらつきも増えるため、訓練や検査などで品質を担保する必要があり、その点ではチャレンジでもあります」
生産の自動化への考え方
ユニークなのは、自動化についての姿勢だ。ランボルギーニでは「マニファットゥーラ・ランボルギーニ」なるコンセプトを大事にする。
「全面的に生産ラインを自動化することはないと考えています。マニファットゥーラ・ランボルギーニは、常に人の手によるクルマづくりを中心とした考え方です。自動化やデジタル化は、作業者がより良い仕事をするための支援として導入します」
もう一度、ニッコリ氏は繰り返すように語る。
「ランボルギーニにおけるクルマづくりとは、常に私たちの価値観とDNA、つまり、クラフツマンシップ、柔軟性、個別仕様、そして低ボリューム生産を前提に考えたものなのです」
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