ランボルギーニ「重くなる社会的責任」への対応とは? 製造部門の最高責任者ニッコリ氏に聞いた過去・現在・未来

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「当時は、企業のサステナビリティ活動がSNSや新聞の主要テーマになっていたわけではありません。それでも私たちはこの方向に進むと決めました」

ニッコリ氏は誇らしげに言う。

イタリア初の「ネットゼロ」ビル、太陽光発電の設置

続いて12年には、カーボン排出量が「ネットゼロ」になるよう設定された新しい自社ビルを建てた。

ネットゼロとは、CO2など温室効果ガスの総排出量と、森林などによる吸収量(除去量)の差し引きが正味(ネット)ゼロの状態になること。企業の多層ビルとして、イタリアでは初だった。

太陽光発電システムのためのソーラーパネルがはめこまれた本社ビル(写真:Automobili Lamborghini)

「企業活動が地域や街に与える影響は、常に低減していかなければなりません。私たちはこの周辺に暮らしている人間でもあるので、それが重要だと信じています」

企業規模の拡大とともに、責任も重くなっていくのだ。

「25年は、フォトボルタイク(太陽光発電)設備を拡張しました。敷地内の設備はこれまで約1万5000m2でしたが、現在はほぼ倍になっています。さらに複数のエネルギー設備に投資しています」

ランボルギーニでは、現在、3つのプラグインハイブリッド・モデルにフォーカスしている。それでもエンジンは8気筒もあるし12気筒もある。

1963年に作られ「ウルス」導入時に8万m2から16万m2に拡張されたサンタガタの本社工場(写真:Automobili Lamborghini)

スポーツカーであるレヴエルトとテメラリオでは、キャラクターも違うし、市場のターゲットも微妙に異なる。かつ、準備中の第4のモデルはBEVといわれる。

「クルマのつくりはより複雑になっています。ハイブリッド車は電動要素と内燃機関要素の組み合わせですから、アーキテクチャの複雑性が増します。これは製造プロセスにも反映されます」

生産技術も統括するニッコリ氏は、真剣なまなざしで語る。

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