かつて「ハピコム」の旗の下で手を取り合った両者は、今や全面対決の様相を呈している。
もともとハピコム連合にいたウエルシアHDやツルハHDが次々とイオン傘下へ収まり、グループ外でイオンと資本関係を持つドラッグストアは、クスリのアオキHDを残すのみとなった。
言わば、イオン主導による再編の選択肢はこれが最後と言える。それだけに、今回のクスリのアオキHDによる「独立宣言」は、業界全体の行く末を左右する決定的な転換点となるだろう。
この決別は、右肩上がりの成長を続けてきたドラッグストア業界が、市場の飽和という壁に直面し、淘汰の時代へ突入したことを象徴している。
そもそも、なぜ2社の間で激しい摩擦が起きているのか。その背景には、ドラッグストアが歩んできた領域拡大の歴史がある。
多くの大手の祖業は町の薬局だ。転機は1990年代の規制緩和だった。150坪以上の大型店舗の出店が可能になり、ドラッグストアは「薬を売る場」から「生活インフラ」へ変貌した。広大な売り場を埋めるため、ホームセンターからペット用品や園芸用品を、スーパーからは食品を奪い取り、安価な食品を目玉商品にして客足をさらった。



















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