「欧米に留学したいけど高すぎる…」→値段だけじゃない、日本人が《マレーシア》を目指す"納得の理由" 現地で見えた「コスパ留学」の正体とは

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また、併設された学生寮の充実ぶりにも驚かされました。モダンな居住スペースがキャンパス内に確保されていて、通学のストレスなく学業に専念できる環境が整っています。

都会の喧騒から適度に離れた郊外という立地は、多国籍な仲間と共同生活を送りながら24時間、英語漬けの環境に身を置き、じっくりと専門性を磨くには最高のステージです。

未来都市のような「サンウェイ・シティ」

サンウェイ大学(Sunway University)は、大学、商業施設、テーマパーク、病院が一体となった巨大なエコシステム「サンウェイ・シティ」の中核を成します。大学の高層階にあるラウンジから見渡すと、そこはまるで未来都市のようにも見えます。

サンウェイ大学から見たサンウェイ・シティ
サンウェイ大学から見たサンウェイ・シティ(写真:筆者撮影)

同大学の国際オフィスでシニアマネージャーを務める徳永誠氏は、活気あるキャンパスの中で次のように指摘します。

「今、スマホの最新機種に搭載されたAI翻訳機能のように、言語の壁はテクノロジーで急速に低くなっています。知識の習得だけなら日本にいても可能でしょう。しかし、マレーシアのような多民族・多宗教が混ざり合う環境で、日々異なる価値観に直面しながら生活する。この『リアルな摩擦』から得られる経験値だけは、AIでは決して代替できません」

事実、今回視察した各大学には世界各国から留学生が集まり、多様なアクセントの英語が飛び交っています。AI時代だからこそ、実体験を伴う留学の価値は向上していると、ここにいると実感します。

単なる語学力以上に、異なる背景を持つ相手とどう合意形成を図るかという真のグローバル適応力が試される環境と言えるでしょう。

現地の教育セクターが描くビジョンはどのようなものでしょうか。マレーシア全国私立学校協会(NAPEI)の会長を務め、語学学校ELCマレーシア校を経営するMs. Wai Cheng氏は、留学全体のトレンドについて次のように語ります。

サンウェイ大学国際オフィス前にて
サンウェイ大学国際オフィス前にて。左からWai Cheng氏、筆者、徳永氏(写真:筆者提供)

「現在、マレーシアは単なる『安価な留学先』から、アジアにおける『戦略的な教育ハブ』へと明確にシフトしています。政府機関(EMGS)による強力なバックアップ、そして産業界と直結した学位プログラムの拡充により、世界中から意欲的な学生が集まる土壌が完成しつつあるのです。私たちは、学生が大学の講義を理解するだけでなく、卒業後に即戦力としてグローバル市場へ飛び出していけるよう、ビジネス英語やソフトスキルの教育にも力を入れています」

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