「好きになった人を殺害」「元交際相手をストーキング」 茨城・ネイリスト殺人、北海道・壁の中に遺体…男女関係のもつれで"一線を越える人"の背景
また、もう1つ重要事項としてあげておきたいのは、恋愛における思考回路の単純化。コスパやタイパなど効率重視の風潮が広がる中、恋愛や結婚でも「好きか嫌いか」「付き合うか別れるか」「自分が得か損か」などの2択で考える人が増えました。
その結果、それなりの恋愛経験があるにもかかわらず、「あまり相手と向き合ったことがない」「本気で好きになったことがまだない」という失恋耐性の低い人が少なくありません。
相談者さんの中にも「付き合うのも別れるのもLINEやSNSのメッセージで」「自分にとって得な相手だから付き合いはじめた」「別れを切り出されたけどあまりショックはなかった」という人が増えました。
しかし、そんな人が「この人」と感じる相手と出会ったとき、どのように距離を縮め、どのようなことで喜ばせ、どのようなことで傷つけてしまうのか。「交際の仕方や別れの受け止め方がわからない」というのです。
日ごろ「死」「殺す」を見聞きする社会
実際、そういう相談者さんは「何で別れを切り出されたのかわからない」「振られたけどまたやり直せると思いたい」などと言っていました。気持ちの切り替えがうまくできず、モヤモヤや怒りを日に日に募らせていたのです。
ちなみに恋愛における思考回路の単純化は恋愛ドラマでも見られます。かつてのように葛藤しながら少しずつ恋愛感情を育んでいくようなストーリーは選ばれなくなり、略奪や不倫などの過激かつ感情的な展開がベースになりました。
さらに登場人物を見ても、さしたる理由なく相手を傷つけるようなキャラクターも目立ちます。
また、連日殺人などの残忍な事件の報道が増え、ネットでそれらを目にすることが日常になったことも遠因の1つでしょう。
「自分はそんなことはしない」と思っている人も、いざショックな出来事が身に降りかかると、知らぬ間に「相手を殺す」などの選択肢が含まれてしまう社会になったという恐ろしい実情がうかがえます。


















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